危険電話の対策になるサービス

いいかげんな下書きバージョン0.01(この文書と同じ) (2004/11/23)
バージョン0.99 (2005/02/19)

●2004/11/23

今電話に求められる機能とサービス

最近の電話機の機能アップはすごいですよね。特に携帯電話機の類は。
メール、i-modeやEZwebに始まり、カメラ、JavaやBREW等のアプリ&ゲーム、Flash対応、GPS、ツインスピーカー、TV、ラジオ、着うた、つなぎ放題の定額サービス。
そういう進化はすごいと思いますし、良いことだとも思います。(必要かどうかはともかく)
固定電話にもi-modeもどきとかもありますしね。
ただし、今現在の状況を見る限りでは、進化する優先順位がちょっと違うんじゃないかなーとも思います。
(連絡方法の新たなバリエーションとなったメールと、常に携帯する電話機にGPSを付けるアイデアは非常に意義ある良いものだと思いますけどね。)

今現在、電話にかかわる社会問題的なものとしては、「振り込め詐欺」がありますね。その他にも昔からある悪徳セールスの電話とか。
どっちかというと、こういうのを防ぐ機能やサービスこそ再優先されると良いのではないでしょうか?
日本の政治家さんも「プリペイド式携帯電話を禁止してはどうか?」ということを考えてましたしね。
結論としては、「廃止するのではなく、本人確認を厳重にするよう(電話会社らに)徹底させよう」ってことになったようです。(プリペイド式携帯電話を禁止するのはあまり有効な策ではないと私は思います)

既存の電話機では「番号通知サービス(NTTのナンバーディスプレイ等)」を元に、「着信拒否」「非通知拒否」「だれかな応答」等を設定することが出来ますね。
(だれかな応答というのは、電話帳に未登録の番号に対して着信拒否や留守等の自動応答を行う機能です。この名称が一般的かどうかはわかりませんが、パナソニック製PHS(KX-HV200)にその名前が使われていましたのでこのように表記しておきました)
あからさまなセールスなどに対しその番号を着信拒否にしたり、非通知の無言電話等なら非通知拒否でシャットアウトなどしてる人も結構いらっしゃるかと思います。

しかし、そういった対策をされている方でも、「振り込め詐欺」の被害になったりするわけです。
なぜ被害にあうかといえば
「番号通知はしてくるが、その番号が始めてかかってきた場合は電話内容やかけている人間がわからない。わからない内に詐欺行為が完結させられている」からですね。
既存の着信拒否やだれかな応答などでは、繰り返しの電話などには対応できるものの、突然の新しい番号からの連絡には効果が薄いのです。

で、pochi-pなりに考えた被害件数をさらに少なくする対策を書いてみます。

既存の番号指定による着信拒否の難点は、「この番号はセールス」「この番号は振り込め詐欺」ということが、あらかじめわからないということが問題になります。
流石に被害にあわれた方本人なら、番号が分かるため拒否設定等を行うことができますが、無関係の人は自分がターゲットにされない限りその番号を通常入手できません。
そのため、振り込め詐欺の場合、
  1. 振り込め詐欺の犯行グループが、100人をターゲットにする
  2. 3人目までが騙される
  3. 4人目が振り込め詐欺だと見ぬく
  4. 振り込め詐欺を行う側は、めげずに残りの96人に挑戦する
  5. 同じ電話番号から発信されたうち、結局大多数の人(例えば40人とか)がひっかかる
というふうになってしまいます。

逆に考えれば、こういった振り込め詐欺や悪徳セールスの電話番号をあらかじめ取得できれば、既存の電話機の機能である程度までは対策出来るはずです。

TVの場合には、番組表を放送電波やインターネットから受信するサービスがあります。
それと同じように「おすすめ着信拒否リスト」のようなものを受信&共有できサービスを作ればいいと思います。

このサービスの実現には
があれば実現できるはずです。
特定番号の受信は、
等のタイミングが考えられます。
通報されて即時通知だと、電話網のトラフィックが混雑してしまいそうなので、着信があった時点+一日一回を組み合わせて受信するのが現実的かと思われます。
このサービスが実現された場合、振り込め詐欺が発生したとすると
  1. 振り込め詐欺の犯行グループが、100人をターゲットにする
  2. 3人目までが騙される
  3. 4人目が見ぬく
  4. 最初の3人がだまされたことに気づくか、4人目が見ぬいた時点でその番号を危険番号として発信
  5. 残りの5人目以降にかけようとした時点で、危険番号の警告(「これは振り込め詐欺の可能性があります」等)が出る
  6. 同じ電話番号から発信されたうち、被害は出てしまうが3人までで抑えられる
…とできるはずです。
結局は「番号通知サービス」「非通知拒否」「だれかな応答」等の応用ですね。
電話機(または電話機内部のソフト)を新しくする必要はありますが、実現はそんなに難しくないはずです。
(国民全てに光ファイバーなんてするよりは、はるかに簡単)

もちろん、これは固定&携帯電話&PHS等全てが対応すると良いでしょう。
料金は月100円程度が妥当かなと思います。(交換局側等でサーバ運営コストはかかるので、無料にするのはやりすぎでしょう)
ただし、特定年齢以上の人(老人と思われる年齢層)なら料金無料などのサービスがあるとなお良いですね。
企業側にも「老人の味方、NTT!」とか宣伝できますので良いのではないでしょうか(笑)。

NTTさんの場合だと、ナンバーディスプレイ契約者が増加してくれて、ウハウハでは無いでしょうか?(他社は番号通知別を無料にしてたりしますが)
国際電話やIP電話だと、番号通知不可の場合があるのですが、知人や友人、警察などからそういう番号から振り込め詐欺で使われる「家族が事故した」等が連絡されることは考えられないでしょう。
ただ将来的に携帯型無線IP電話が普及した場合は、きっちりIP電話にも電話番号割り当てしないとこのサービスがうまく使えなくなる可能性がありますね。

改善Version。
既存顧客は対応した電話機が必要となった。
しかし、既存電話機でも簡易対応させる方法がある。
通知番号の後ろや頭に特定の情報(9901等なんか使っていない番号で、かつ電話番号として有効なもの。#や*が使えるならそれを利用してもいい)
そしたら「ああ、この番号は危険なんだなー」と認知されればおそらく対応できるはず。
ただし、適当な電話機のソフトだと、バッファオーバーフローとかの問題や、記号を受けるとフリーズするなどの問題が発生するかも。(^_^;

個人用途では、知人などがイタズラ登録されても問題ならないが、会社が「悪徳セールス会社」とされると、かなり手痛いだろう。
イタズラによる登録を減らす方法としては
・危険番号を登録できるのは、その番号から電話を電話をかけられたものだけとする。
といったところだろう。直前の着信情報が取得できることが前提になるが、勝手にイタズラで登録&解除されるのを防ぐのには、そういう方法しかないかと思う。
それでもイタズラで登録されてしまった場合は、解除方法を準備する方法が必要なのだが、それはベストな方法がまだ思いつかない。
・危険番号登録を解除できるのは、その番号から電話を電話をかけられたものだけとする。
ということでは、ダメなのだ。
イタズラで登録された被害者は解除しやすくなるが、イタズラじゃなく登録された振り込め詐欺の犯人も解除しやすくなってしまうからだ。